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時計職人の店 三井堂

時計の取り扱い注意

手巻き腕時計の取り扱い

取り扱いはていねいに
落としたり、強い外的ショックを与えたりしない様にやさしく扱ってください。
それでなくても時計は精密機械ですので、やさしく取り扱うにこしたことはないです。え?もし落としたりしたらどんすのかって?
そりゃ決まってますよ、当店に修理をご依頼ください。(笑)

ここは触らないで!
本当に時計好きな方ですと、ご自分で工具を購入して裏ぶたをお開けになる方も多いようですね。結構なことだと思います。
ヒゲゼンマイだけは触らないようにして下さい。ここが変形すると修理が大変な事になるんです。
何回かはお客様がここをひどく触ってしまって修理が出来なかった事がありましたので・・・・

水、汗注意です
手巻き、自動巻き、クオーツに限らず時計に水分は禁物です。
現行モデルであれば10気圧防水程度は確保されているものが多いですが、勢いの強い水道なんかですと10気圧防水を突破して浸水することもあります。
一回ケースや部品が錆びてしまうとリカバリーが大変なので注意してお使いになることをお勧めしています。

ゼンマイの巻き方、頻度について
このご質問は本当によくいただくものです。ほとんどのお客様がゼンマイを目一杯巻くと切れる、と思っていらっしゃるようですがそんな事はありません。
逆に中途半端に巻くと時計の稼動時間が短くなったり、というトラブルが出ます。
ゼンマイは解ける時に切れることが大多数ですので きっちり最後まで巻いてください。1日1回で結構です。これで24時間稼動しなければ別の原因が考えられます。
リューズは12時側へ巻いた後、逆の6時側に戻しても部品自体がラチェット構造になっていて戻りませんので大丈夫です。上へ下へ上へ下へ、このほうが指の運びが楽ですからね。あ、そうだリューズ表面のギザギザが減っている場合にはしっかりつままないと滑りますよぉ!

自動巻き腕時計の取り扱い

ゼンマイの巻き方、頻度について
よほど古いオートマチックや一部モデル以外なら、通常使用でゼンマイは十分に巻き上げられますので基本的に手での巻き上げは不要です。
ただし、土日や休日を挟んで完全に止まった時計を使い始める場合は、手動で2,30回程度を目安にリューズを巻いてからご使用になられたほうがトルクも安定しますし精度もすぐに出やすいです。

クオーツ(電池式)腕時計の取り扱い

長期間使わない時は
最近は皆さんたくさん時計をお持ちですね。ですので全く使わない時計というもの出てくると思います。
そういう時は電池を抜いておいてください。 もちろんご自分では中々抜けませんので、時計屋さんに頼むことになりますが・・・。
なぜかと言えば電池は時計を稼動させる電力が無くなってから一定期間が経過すると液漏れを起こします。
液漏れを起こした後はその液が電池端子をサビさせたり、また液が結晶化し歯車との連結を邪魔し時計を遅らせたり、止めたりする原因になります。
ですので長期間使う予定の無いクオーツ時計の電池は外しておいてください。

電磁波にご注意を
クオーツ時計にとって一番の大敵は電磁波です。
この電磁波はクオーツ時計の心臓部である集積回路に悪影響を及ぼし、最悪の場合その部品 を壊してしまうほどの影響を及ぼします。
こうなると解決方法は集積回路ユニットの全交換しかなくなります。 意外に高価な部品ですのでご注意下さい。
電磁波の発生源としてはパソコン、テレビ、ステレオスピーカー、病院のMRIなどが代表的なものです。
これらの近くに長期間時計を放置しない 様にご注意ください。

電池交換不要って本当?
最近多く流通している電池交換不要のタイプのお時計(ソーラータイプ、AGSタイプ、オメガマチックetc)ですが、未来永劫電池交換が必要無い 訳ではありません。(笑)
各メーカーの様々な方法で作り出した電気を蓄えるための内部バッテリーがやっぱり入っているんです。
これは蓄電と電気供給を 繰り返していると性能が段々劣化してきます。具体的には蓄電能力が低下することで時計の稼動時間が短くなってきます。新品から4ー5年で その様な症状が現れます。この場合には分解掃除とキャパシタ交換が必要になります。

クロノグラフの取り扱い

取り扱いはていねいに
クロノグラフは特に部品点数が多く、またデリケートな時計ですので急激なショックを与えない様に気をつけてください。
特に時計自体も重いものが多いので落としたりしないように十分注意してください。

プッシュボタンの扱いについて
プッシュボタンは通常の時計には無い独特の部品ですね。それだけにトラブルが多いようです。一番多いのがぶつけて取れる、というものです。
ぶつけるとボタンとそれに連結しているハンマー部分の接続部分が折れてしまうんですね。そうなるとプッシュボタン一式交換になります。
また防水時計のプッシュボタンも押しこんでしまうと水が浸水します。防水時計でも水中でのボタン操作は厳禁です。

柱時計の取り扱い

柱時計の掛け方
修理後の柱時計が調子が悪い、というお話をいただく時に真っ先にお尋ねするのが柱時計の掛け方です。
柱時計は柱に対して平行になるように掛けてください。この時に真っ直ぐかどうかを判断する簡単な方法がありますので憶えてくださいね。
柱時計を壁に掛けたら、振子の音を注意深く聞いてください。「カッチ・・コッチ」と聞こえますよね。この音が「カーーッチコチ」でもダメですし「カチコーーッチ」でもだめです。左右同じように聞こえるまで柱時計を左右にすこしずつずらしてください。バランスのいいところがべストポジションです。極論を言えば多少柱時計が左右に傾いていても音がバランスよくなっていればGOODなんです。

ここは引っ張らないで
振子の先にある振りべラという部品はとっても重要であり、またデリケートな部品なんですね。
ですので振子を力任せに引っ張ったり、振子が外れないからと言ってグァシグァシ動かしたりしないでください。この振りベラが切れる恐れがありますからね・・。

音がうるさい時は
若いお客様でアンティークとして柱時計をご購入された後、夜中でも時打ちをするので音がうるさい、とおっしゃる方もおいでです(笑)
一番の対策は、時打ち用のゼンマイが戻るまで待って、その後はゼンマイを巻かないという事でしょうね(笑)

この油はダメダメ
柱時計は大きいので普通の方でも分解しようと思えば出来ますよね。針を外して文字盤をはずせば機械が剥き出しになりますからね
そこで油を皆さん指すんですよね。でもこの時にお使いになるのがクレ556だったり、ミシン油だったりするんですね。これがマズイんです。ミシン油もクレ556も粘度が低いので、本来留まらなければならない箇所に留まってくれずにほかの個所へ流れていってしまい、意味がなくなってしますんです。ですのでこれらの油は禁物なんです。

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