WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
時計が遅れるのも気になりますが、妙に進むのも困りものですね
原因は3つあります。ひとつは天芯(テンプしゃふと先端部分)の磨耗、もうひとつはヒゲゼンマイに油や水分の付着によって、ヒゲゼンマイ 同士がくっつき、回転周期が狂う
最後の原因は、時計を落としたショックでヒゲゼンマイの一番外側が、緩急芯(時間調整のためのレバー) に引っかかってしまう、というものです。
最初の磨耗原因では、1日に数分のレベルですが、後の2つの原因ではそれこそ1時間で何分も進むというひどい進み方になりますので割りと 分かりやすいのが特徴です。
いずれのパターンもきちんと直りますので御安心ください。
オートマティック時計の独特の部品にオートマティック切り替え車、というものがあります。
これはローターの回転をゼンマイ巻上げに変動していく役目と、リューズを使って巻上げた時にローターが回転しないようにする役目のふたつを担っています。
この部品が駄目になると、巻上げ時にローターが回転してしまい、時計がブルブルと震えるんですね。
対策としては、切り替え車の調整か、調整でも駄目な時は交換します。交換は3−5000円くらいですね。
ここではそれぞれのトラブルの原因と対策についてご説明します。画像も御覧下さい。
■振ると何か音がする
画像マークです
イメージしてください。人が傘を持って立っています。傘のえを持って傘をクルクル回しています。
この時の傘がオートマティックローター、傘のえがローター芯です。
このローター芯が折れるとローター自体が機械から離れてしまい ケースの中にぶつかりカタカタ音を出すわけです。
修理としては、ローター芯だけの交換で大丈夫です。
どのメーカーも芯のみを交換することを前提に作っているので、ローター全部 を交換する必要は無いわけです。あーよかった・・(笑)
■リューズを使って巻くと時計が震える
■時間が妙に進む