WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
先ほども説明しましたが、腕に付けていてもゼンマイは巻かれますが、時計をお使いになる方の年齢、仕事内容、季節変動
によってゼンマイの巻上げ量には大きな差が生じます。当然巻上げ量が少なければお時計の稼動時間は短くなりますね。
対策としてはリューズによる巻上げが一番です。それでも症状が変わらないときには分解掃除して下さい。
■リューズを引っ張ると妙に軽い
ここではそれぞれのトラブルの原因と対策についてご説明します。画像も御覧下さい。
■リューズが抜けてしまう
これは裏押さえ(うらおさえ)というリューズを引く時の制御バネの一部が折れている証拠です。
普通、時間を合わせるためにリューズを引く時は、カキッとした手応えがあるものですが、裏押さえの腕の部分が 折れると、引きが緩くなります。
対策は、裏押さえ交換か新規リメイクです。リメイクは3−4000円くらいです。
■針の間隔がずれている
ツツカナ車という部品の、取りつけトルクが弱るとこの様な症状が出ます。長針は12時位置なのに短針がインデックス からずれる、という事になります。
対策は、ツツカナ車をきつめにセッティングし直す事で直ります。
時間をしっかりと合わせても、5分遅れて後は時間が合うなんてのもこのパターンです。
リューズとそれにつながる巻き芯という棒状部品は、オシドリという部品で押さえてぬけない様に作られています。
しかしオシドリの止めネジが緩むとオシドリ全体が浮き上がり、巻き芯を押さえきれずにリューズごと抜ける事があります。
その場合には、ネジを締め増し擦る必要があります。またリューズ部分を激しくぶつけたりすると巻き芯が折れることもありますのでご注意を!
■時計の稼動時間が短い
画像マークです
■朝になると時計が止まっている
通常お使いになっている時に、リューズを使って巻上げ作業を行っていないケースではゼンマイの巻上げ不足が いちばん疑われます。
とくに日付けが変わる時間帯は、カレンダー送り車、中間車などの普段回転しない歯車も動き出すので余分なトルク が必要になります。
時計にとっては力がいつも以上に必要な時間帯なんですね。 補助的な意味からもリューズを使って巻上げるとよいと思います。