WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
ここではそれぞれのトラブルの原因と対策についてご説明します。画像も御覧下さい。
画像マークです
時計が遅れるのも気になりますが、妙に進むのも困りものですね
原因は3つあります。ひとつは天芯(テンプしゃふと先端部分)の磨耗、もうひとつはヒゲゼンマイに油や水分の付着によって、ヒゲゼンマイ
同士がくっつき、回転周期が狂う、最後の原因は、時計を落としたショックでヒゲゼンマイの一番外側が、緩急芯(時間調整のためのレバー) に引っかかってしまう、というものです。
最初の磨耗原因では、1日に数分のレベルですが、後の2つの原因ではそれこそ1時間で何分も進むというひどい進み方になりますので割りと 分かりやすいのが特徴です。
いずれのパターンもきちんと直りますので御安心ください。
■文字盤の位置がずれている
通常、文字盤には裏に2本足が取り付けてあります。
この足が、機械の所定の場所に固定されることで文字盤と機械の位置を固定しているんですね。
この足が折れると文字盤のずれが発生します。2本とも折れると文字盤自体がクルクルと回るようにずれますので、いったい何時 なの?ってな事になります。
対策としては、足の溶接、もしくは機械部分と文字盤部分の直接的な接着処理、という事になります。
巻上げる時にガリガリする原因は、いくつかの歯車の磨耗(歯の部分が減って連結が上手くいかない状態)が主な原因です。
一番の多いのがギチ車という巻き芯にセッティングされている歯車の磨耗、次に丸穴車という直接ガンギ車に連結している歯車の
磨耗です。基本的は交換ですが、症状が軽い時には交換せずに裏技で修理することもできます。
ごく稀に各穴車(画像はこれです)の歯が欠けて同様の症状が出る時があります。ただこの際はガキガキ感を感じるのはごくわずかです。
画像では大きくて見やすいので、角穴車を載せておきました。
■巻上げる時にガリガリする
■時間が妙に進む