■気にしすぎ
手巻時計のやり始めで一番難しいのが、ヒゲゼンマイの調整です。どこをどういじるとヒゲゼンマイが自分の思うように調整できるのか・・・・・
自分では「完璧っ!!」とか思ってもダメ出しされたりして・・・。いやー苦労しました。でも苦労したからこそ大体の難物には余裕を持って臨め
るってもんです。
若手の諸君もその辺は全然???って感じですもんね。これからガンガン苦労してくださいな(笑)
WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
■ヒゲ生やしててもね
■えらそうに語っておいて・・
■う゛!
セイコーの女性用のお時計を修理したお客様・・・・数日して「時計が動かないんですけど・・」見てみると振り石がアンクルの股を乗り越えて
ます。「これはすぐ直りますよ」なんてえらそうに語りつつ所定の位置へ・・・・これダメなんです。なんでかといえばはずれたのを元に戻すのは
修理じゃないんです。そうならない様に対策を講じるのが修理な訳で・・・・今ならテンプの高さだなって事がわかるんですが、当時はねぇ(笑)
当然のことですが、数日してまた同じ事が起きてしまいました(笑)修理のやりはじめってのはこんな事の連続です。あの時はすんませんでした
このコーナーでは過去に行った修理の思い出話をご披露させていただきます。
普段から道具の手入れは欠かせません。いやこれ本当の話で・・・手入れを欠かすとこんな事になります。(涙)
その日やってたのはセイコーソーラーというレディースの手巻時計でした。ほぼ修理も終盤に近ずいて・・・丸穴車のネジを締めこんでいた時です。
ドライバーがツルッ!・・と滑って2番車を直撃!!「おぁ!!?」みると2番車がグンニャリと曲がっていました(涙・・涙)
よく見るとドライバーの先端が微妙にカーブしているんです。これじゃ滑るわな・・・。昔の話ですよ・・昔の話
手巻時計の思い出
手巻時計で割りと多い時計不調の原因は、ゼンマイ芯の受け穴の磨耗なんですね。隣りの2番車から離れる様に減ってきます。そうなると
受け穴をタガネを使って調整する必要がでてきます。この緩みの具合が中々微妙でしてね、教えてもらった直後は全部の時計が減っている
様に見えちゃうんです(笑)必要も無いのに調整して・・・・かえってきつくなって止まったりして(笑)
やっぱりなんでも数をこなさないと分かりにくいもんです。若手の諸君もこの辺の微妙な感じはつかみにくいようです。