WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
ここではそれぞれのトラブルの原因と対策についてご説明します。画像も御覧下さい。
■時計が止まって放っぽっといた
これがクオーツ時計の調子を落とす一番多いパターンです。なぜダメなのかと言えば時計が止まった後放っておくと電池から液漏れを起こす
可能性が高くなるからです。
漏れた液は集積回路や歯車に悪い影響を及ぼす恐れがあります。時計が止まったらなるべく早く電池交換するか、使わなければ電池を抜いてしまうのも賢明な対策方法です。
クオーツ時計は非常に時間がよく合いますので、普段時間合わせとかは皆さんやりませんよね?
それこそがこのトラブルの原因です。水や汗が巻き芯をサビさせ、それが時計のパイプ内で固着してしまい、リューズが引けなくなるんです。
たまには時間合わせを行うと同時に、日常生活防水仕様のお時計は汗、水には十分ご注意下さい。
■リューズが引っ張れない
この場合は、理由はいくつかありますが一番の多いのがツズミ車という部品の歯が磨耗してしまい、隣りの小鉄車という歯車を回せなく
なってしまうんですね。ETA系のムーブメントにわりと多発するトラブルです。
もちろん巻き芯とリューズの接続部分が緩んでも同様になりますが、その際はリューズがポロッと取れたりしますので分かりやすいです。
画像マークです
■リューズは引けるが時間合わせがダメ
■リューズが抜けてしまう。
このケースではやっぱりサビがいちばんの原因でしょう。巻き芯が抜けないようにオシドリという部品の一部に出っ張りがあるのですが、サビると
ここが減ってきて巻き芯を押さえきれなくなります。そうなると分解掃除とオシドリオシドリ交換という修理パターンになります。
クオーツ時計のトラブルについて
■針の間隔がずれている
ツツカナ車のカシメ部分の磨耗が一番の原因でしょうね。ただしこれは10年以上使わないとこの様な症状が出るほど磨耗はしません。
そう言えば以前ETA系の機械で、剣座(長剣車に乗せるクッション)が最初から無くて針ズレしたパターンもあったな・・(笑)