WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
ここではそれぞれのトラブルの原因と対策についてご説明します。画像も御覧下さい。
■ゼンマイは一杯に巻けるけど時計が動かない
この場合には、少なくともゼンマイ切れは無いですね。時計が動かない原因を推測しながら修理を進めることになります。
柱時計の場合にはゼンマイの力が非常に強く、そのために歯車に対して力が加わります。その結果長年の使用の結果歯車のシャフトが入りこむ穴が磨耗して歯車がきちんと回転しなくなります。これが時計不動の主な原因なんです。
修理の時はその磨耗をきちんと調整してやることが取っても大事な作業になります。
■ゼンマイをいくら巻いても巻ききれない
柱時計のゼンマイ切れはほとんどが中心軸に近いところが切れることが多いんです。そうするとゼンマイを巻いた時に信じられないくらい手応えが軽くなります。こうなるとゼンマイ交換になりますね。現在は1週間、10日、14日巻きでしたらゼンマイの手配は可能です。
部品の手配ができない30日巻きなどの場合には切れた箇所をつなげる作業が必要になります。重なる様にあわせてリベットで止めるんですね。いずれにしても修理はできますので御安心下さい。
画像マークです
■ゼンマイの巻き方が分からない
若い方ですとお分かりにならないかもしれません。時計を正面に見て右が時計稼動ゼンマイ、これは反時計周りに巻いてください。左側は時打ち用の
ゼンマイですので時計回りに巻いてください。ごく稀にこのパターンに当てはまらないものもありますが、その時には手応えがまるで違って巻けません
あるいは巻きにくいのですぐに分かると思います。それとゼンマイは巻き鍵でこれ以上巻けなくなるまで巻いてください。
途中で止めると時計の稼動時間が短くなります。
■時打ちの数が時間と合わない
これもよくあるトラブルですね。なぜそうなるかといえば色々に原因はあります。結構多いのが時間合わせの時の間違って針を動かしてしまう、なんてのもあるのでは??  さて解決方法ですが簡単です。毎正時の時(長い針が12時位置の時)に短い針だけ動かしてください。例えば5時なのに6回
鳴っちゃう時は短い針を6時のところにギューっと移動します。その後に順回しに時間を送っていって5時に合わせます。必ず時打ちはしっかりさせて
くさだいね。30日巻きは打ち方の狂いが出ないように設計されているので大丈夫です。
柱時計、置き時計のトラブルについて