WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
■古い目覚ましにはマイッタ!
古い手巻の目覚まし時計の修理にはいつも苦労させられます
テンプのシャフト(天芯)を受ける部分が腕時計のように人工ルビーの穴石にはなっていないんです。どうなっているかといえば、ツボネジといって真中が凹んだネジでうけているんですね。当然天芯は減りまくります。減りまくった天芯を受けるためにツボネジを前に出す→天芯がまた減るという悪循環になります。
ある一定の線を越えると修理できなくなってしまいます。
■時計が倒れた!
ウェストミンスターのホール時計をお持ちのさるお客様でしたが、お子さんが時計の下をなにやらいじっていたらバランスがくずれて時計が転倒してしまいました!当然ガラスは割れ、文字盤もかなり変形してしまいました。出張でお時計を取りに伺い修理して収めます。しかしこれだけでは終わらなかったんですねぇ・・・この修理は。どこがだめかといえばメロディーの切り替えスイッチがだめになっていたんです。全部で3曲の切り替えなんですが、2番目の曲がならない・・・結局倒れた衝撃で切り替えレバーが変形していたのが原因でした。
■振り子の無い時計
バラバラの状態の時計を直してくれ、というようなご依頼もあります。
一番困ったのが振り子そのものが無い時計でした。振り子をなにかで代用するしかないわけで・・・・・・・鉄のワイヤーと釣り用のオモリで振り子の代わりにしたんです。想像してみてください。振り子の代わりに釣りのオモリがブラブラと振っている時計(笑)
釣り好きのお客様だったのかな???
■風切らず車??
風切り車というのは時打ちの時に早く打たないようにスピードを遅くするための歯車なんです。
帆かけ船のようにシャフト部分に四角い板が取りつけてあります。この板が回転する時の空気抵抗で歯車の回転スピードを遅くする仕組みです。これがあるおかげでと時打ちが「ボン・・ボン・・・ボン」と鳴ります。ところがシャフトの取りつけ部分のカシメが緩むと・・・・「ボンボンボン」速い速い!ちょっとびっくりするくらいですよ。(笑)
このコーナーでは過去に行った修理の思い出話をご披露させていただきます。
柱時計、置き時計の思い出