WATCH REPAIR
       MITSUIDO SINCE MY GRANDFATHER IN FUNABASHI CHIBA Pref        
ここでは使用上のご注意事項についてご説明します。画像も御覧下さい。
■柱時計の掛け方
修理後の柱時計が調子が悪い、というお話をいただく時に真っ先にお尋ねするのが柱時計の掛け方です。
柱時計は柱に対して平行になるように掛けてください。この時に真っ直ぐかどうかを判断する簡単な方法がありますので憶えてくださいね。
柱時計を壁に掛けたら、振子の音を注意深く聞いてください。「カッチ・・コッチ」と聞こえますよね。この音が「カーーッチコチ」でもダメですし「カチコーーッチ」でもだめです。左右同じように聞こえるまで柱時計を左右にすこしずつずらしてください。バランスのいいところがべストポジションです。極論を言えば多少柱時計が左右に傾いていても音がバランスよくなっていればGOODなんです。
画像マークです
■ここは引っ張らないで
トラブルコーナーでもお話しましたが、振子の先にある振りべラという部品はとっても重要であり、またデリケートな部品なんですね。
ですので振子を力任せに引っ張ったり、振子が外れないからと言ってグァシグァシ動かしたりしないでください。この振りベラが切れる恐れがありますからね・・。
■音がうるさい時は
若いお客様でアンティークとして柱時計をご購入された後、夜中でも時打ちをするので音がうるさい、とおっしゃる方もおいでです(笑)
一番の対策は、時打ち用のゼンマイが戻るまで待って、その後はゼンマイを巻かないという事でしょうね(笑)
それでも1日も早く音をさせないようにしたい、という場合にはハンマーのシャフトを曲げてください(笑→ウソですよぉ)
■この油はダメダメ
柱時計は大きいので普通の方でも分解しようと思えば出来ますよね。針を外して文字盤をはずせば機械が剥き出しになりますからね
そこで油を皆さん指すんですよね。でもこの時にお使いになるのがクレ556だったり、ミシン油だったりするんですね。これがマズイんです。ミシン油もクレ556も粘度が低いので、本来留まらなければならない箇所に留まってくれずにほかの個所へ流れていってしまい、意味がなくなってしますんです。ですのでこれらの油は禁物なんです。
柱時計、置き時計の注意事項について