【2011年12月】

12月30日(金) / 気がつけば一里塚
門松は冥土の旅の一里塚・・・・・・・・・・最近、寄る年波で、この言葉が身に
沁みるね〜(笑)

忙しくて忙しくて身動きが取れない様な1年でしたね。
去年よりもさらに修理のご依頼が増えたですね、実際。
ありがたいです事です。
しかし悪いこともあればいい事もあります。
プラマイゼロですな、やっぱり人生は。
仕事で雁字搦めになりつつも、ここ数年悩んでいた「問題」がようやく解決
の方向へ向けて動き出しました。
そいや夏にちょっとこの話題振りましたっけね。
いやまぁ世間でよくある問題です。INHERITANCE ISSUEってやつ
ですよ(笑)
ちょっとした脚本が書けるくらいな濃密で、実に濃厚な数年でしたね。

この前見てきた映画「幕末太陽傳」で主役のフランキー堺さん演じる居残り
佐平次が言ってましたっけ・・・・・・「人なんぞ信用しちゃあいけねぇよ」と。
しかし私は「信用しつつ疑い、疑いつつも信用したい」ですな(笑)
けれどね、そうは言いながらも、佐平次は宿場女郎に暖かな眼を向けつつ・
「地獄も極楽もあるもんけぇ!!」と言いながらスクリーンの奥へと疾走して
いく訳ですね。
あの映画の製作年、昭和32年から走り続けているであろう戦後日本人の
メタファーとしての佐平次はどこまで走ったのでしょう?
それとも走るのを止めて、立ち止まって途方に暮れているのかもしれません
もしかしたら走ってきた道をまた戻っているとも考えられますね。

おっといけない!なんだか青臭い映画論議になってきました(笑)
私自身は1月2日から仕事しますので、全然年末年始のまったりモードとは
縁遠いですけれども、皆様はどうぞよいお年をお迎えください。
店は新年1月3日よりの営業となります。

そいじゃ!

12月26日(月)  明日はこの映画。
明日はお休みさせていただきます。
といってもいつもとやる事は変わらずでして(笑)
朝、寒いでしょうがちょっと長距離のRUN.
その後ゆっくり朝食を食べてから千葉へ出かけようと思っています。
映画をね、1本。見ます。

な、なんと日活が創業100年だそうで、それを記念して川島雄三監督の
「幕末太陽傳」がデジタルリマスター版として公開〜〜〜〜
これは楽しみですよ〜〜。
1年の締めには持って来いの映画ですね。

夜は行きつけのカレー屋さんに行く予定ですので晩飯製作の必要もなし。
実にどうもリラックスデラックスな休みになりそうです。

最近、フェルディナント・フォン・シーラッハという作家の「犯罪」という本を
入手しましたので、映画の行き帰りに読もうと思っています。
これもまた楽しみですな。


12月22日(木)  さみしげな東郷さん
3年越しの連続ドラマ、NHKの「坂の上の雲」も今週でいよいよ終わりますね
当然毎回欠かさずに見ております。

そんなこんなでこの前の休みの日に横須賀へドライブしてきました。
目的は戦艦三笠を見るためです。ミーハーだねぇ・・・我ながら(笑)
ドラマの影響からか結構な観光客で賑わっていましたね。
思ったより大きくないな、というのが第一印象でしたけれど、中に入って
みれば、やはりそれなりの大きさです。
戦艦だもんね、なんと言ってもさ。

様々な展示物の中に日露戦争を戦った海軍首脳部の集合写真という
のが展示してありました。
皆、カメラ目線で胸を反らせたり、自信満々の態度で写ったりしているなか
最前列、中央に腰掛けて写っていた東郷平八郎連合艦隊司令長官。
軍刀を片手に寂しげに斜め下を見て俯いているのがとても印象に残りました
おそらくは控えめで、謙虚な人柄ではなかったのかな?と想像できる
その姿。
機会があれば見るといいと思いますよ。

今回のドラマの中での私にとっての東郷さんの金言は・・・・・・
「待つときには・・・・・・・待たんにゃならん」・・・・・です。
中々出来ないことですが、時にはお尻がくっつくほど、じぃ〜〜〜〜と待つ
という事も大切でしょうね。

12月18日(日)  話にならないのは・・・
昨日続きです。
舞台「その妹」のだめな部分。
それはね、主演女優です。
蒼井優っていうね、乳酸菌女優ですよ・・・・ちょっと違うか。

モデル上がりの女優さんってのは特にひどいですけれども、特に今回の
蒼井さんはひどかったねぇ〜
同じモデル上がりの女優さんで、北川景子ってのがいますでしょ?
あの人もすごい大女優ですよね(笑)
毎回見る度に頭抱えたくなっちゃうもんね(笑)

んで今回の蒼井さんのどこがいけなかったのか?
台詞回し、舞台の上での表情の乏しさ、動きの鈍さ、芝居の小ささ
いいとこを探すほうが大変!
ひとりで舞台を破壊しまくってくれていました。
どういう演技プランを立てたのか知りませんけれど、観客をはるか彼方に
置き去りにして勘違いしながらひとり疾走するというね、実に稀有な経験を
させていただきました。

演出家も一体全体どういうつもりなのか、さっぱり分かりませんでした。
窮地に陥った兄弟が足掻けども、足掻けども這い上がれない当時の世間
あるいはシステムを描くのか。
それとも妹の中に巣食う「魔性」の部分を描くのか・・・・・実にどうも主題と
いうか軸があるんだか、ないんだか・・・・・

もうちょっと舞台はしばらく休もうかな。
ホント、いいのに当たりませんね。今回のは極めつけだったですよ。
間違っても見に行こうなんて思っちゃあダメゼスゼ!

12月17日(土)  話にならない
昨日は予告通りシアタートラムで「その妹」という舞台を見てきました。

将来を嘱望された画家でありながら、徴兵された戦争で、その命とも言うべ
き視力を失ってしまった野村広次。今は、妹・静子と共に、叔父夫婦の家に
身を寄せている。失明による挫折感に苦しみ続ける広次だったが、妹・静
子の力を借りて、今度は小説を書くことで自分の才能を開花させたいと願っ
ていた。
兄の芸術的才能を信じ、目となり杖となり、絶望の淵から這い上がろうとす
る盲目の兄に寄り添う妹。
しかし、経済的な自立が未だ望めない兄妹を、現実はあくまでも残酷に追
い詰め、二人を案ずる周囲の人々をも巻込んでいく。兄と妹は、己の望む
道を進むことができるのだろうか? そして、その道の行く手に待つもの
とは!?

という内容です。コピペですけどね(笑)

まずはいいところからね。
段田さん。相変わらず上手い!身のこなしに鋭さが1枚も2枚も加わった
感じ。
鈴木浩介。段田さんとのからみはいいね。
秋山さん。相変わらず「厭味な感じ」の女性を演じると上手い(笑)
場面転換での「妹」の顔が映されたスクリーンの使い方は秀逸。顔が
縦に割れての場の変わり方なんてのもある意味「妹」が置かれた立場その
もののメタファーになってました。

だめなところは明日にでもあらためて。

12月15日(木)  明日は舞台
昨日は寒かったですねぇ〜
小雨の予報だったんで、いっちゃえ!で走り出したのですが、途中から
雨粒が見えるほどの雨になっちゃいましたね。
普段の行いの悪さがこういうところで出るというね・・・(笑)
自業自得ですな。

明日はRUN後ゆっくりしつつ午後1時から三軒茶屋のシアタートラム
で「その妹」という舞台をみてきます。
主演は市川亀治郎さんです。
夏前に新国立劇場で見た「雨」での亀治郎がとてもよかったので、チケットを
とったのですが、出演者をみてみたら秋山菜津子さん 段田安則さん
鈴木浩介さんなど私の好みの役者さんが出演してましてね、とても楽しみな
舞台となってきました。

考えてみればこれが今年最後の舞台となります。
終わりよければ全て良し、なんと申します。
期待しつつ見にいこう〜〜〜っと。




12月11日(日)  毎日だときついかな
みんなの心の中のダークな部分を自己確認するのに役立ったと思われる
西日本の高速道路でのフェラーリの複数台の事故ですが(笑)
これってさ「他人の不幸は蜜の味」の典型だよね?

私が思ったのは2つ。
フェラーリオーナーの全てが運転がうまい訳じゃあない・・・・・というより
横Gやらタイヤのグリップやら路面状況という、いわゆる現実の状況、あるい
は物理の法則からは何人たりとも逃れられないんんだなぁ〜って事ですよね
どんなすごい車でも濡れた路面で、必要以上のスピードで車線変更したら
ケツが滑るわいなぁ。

もうひとつは、さっすがにフェラーリ!
あんだけクシャクシャになっていても運転手は軽傷で済んでいるという事実
ね。
運転席周りだけはしっかり作り込まれているんでしょうね。

個人的には乗ったことも、もちろん所有した事もないフェラーリですが、一体
どんな車なのでしょうね?
おそらくはパスタに例えれば、ポルチーニ茸とトリフとキャビアがのっていて
お好みで金箔乗せましょか?・・・みたいな感じなのではなかろうかと(笑)
つまりはたまに食うからいいのであって、毎日はちょっときついんじゃあない
のかなぁ〜?
もっともフェラーリのオーナーさんあたりになると、セカンドカーとして何台も
所有しているんでしょうね。
なんだろね?ポルシェ?メルセデスのAMGあたり?

セカンドカーが相当にくたびれたフィアットパンダあたりだったら尊敬します
よ、ホント(笑)

12月7日(水) / やらないけどね。
ゴルフというものをやらなくなってもう何年になるのかな?
昔はね、結構盛んにやってました。
練習場にも足繁く通ったりしてましたよ、ええ。

結局一緒に行く人が仕事の関係で疎遠になって、な〜んとなくプレーしなく
なりましてね。
私は右利きなのでスイングのフィニッシュで左足に体重を乗せますよね?
んで、俗に言う「左の壁」を作るのに、左足の膝にプレッシャーがかかる
訳ですね。
間の悪いことに左の膝の外側の靭帯をその昔伸ばしたことがあり、そんな
こんなでゴルフをやると膝が痛みだし、ジョギングする時に不都合を感じて
いた事もゴルフから離れた理由だったんです。

そんな私にとって「これぞアマチュアゴルファーの見本だ!」と断言し
さかんに真似していたのが、岡本綾子プロのスイングでした。
ゆったりしたそのスイングは今思い出しても美しい、それそれはきれいな
スイングでしたね。
そういう点から言えば、タイガーウッズやら石川 遼君のスイングは素人に
とってみればま〜〜ったく参考にならないスイングである訳です。

先日目にしたスポーツニュースで久しぶりに「いいスイングだねぇ〜〜」と
感心したスイングがありました。
それはね、男子トーナメントの最終戦でのプレーオフ。
藤田プロのスイングね。
ショートホールだったんでしょうけれど、谷口プロが左にひっかけてグリーン
をはずした後のスイングだったのですが、それそれはゆったりと、美しい
スイングでした。
男子プロにしてはヘッドスピードは遅いほうでしょう。でもね、グリーンにぴた
りと乗せるあたりはまさにいぶし銀の技!ってやつでしたね。
体力自慢の若手のみが勝てるスポーツでないところにゴルフというスポーツ
の奥深さがあるんでしょうね。


12月3日(土)  佳作でした。
昨日は朝のRUNはパス。
何せ一ケタ台の気温と小雨でしたからね、修行僧じゃあないんだから
走りませんって(笑)

店で精度チェックの後、遅めの朝食後映画を1本見ました。
「50/50 フィフティーフィフティー」という映画ですがね。
早朝のジョギングで車の通行も無いのに赤信号で止まっちゃうような主人公
が腰の痛みを我慢できずに病院に行って下された診断が、5年後生存率
が50%の背骨のガン。

治療をしていく中で見えてくる自らの人生。
会社、仕事、友達、彼女との別れ・・・・・そして抗がん剤の効きめが見えない
事から、外科的な手術を受けることになる主人公ですが、果たして彼の
運命やいかに!?・・・・・・・ってな映画です。

初回の抗がん剤治療で隣に座っていたお爺さんから譲り受けた「ハッパ」
入りのマカロンを食べてハイになった主人公が病院の中を歩くシーンで
BGMに使われていたのが、今や懐かしいビージーズの「TO LOVE
 SOMEBODY」!!!
この曲って確か「小さな恋のメロディー」の運動会のシーンで使用されて
いたっけなぁ〜などと思い出しました。

とかく暗くなりがちな「不治の病」というテーマを明るく、さらりと、時にクスリ
と笑っちゃうテイストでマカロンのようにさっくりと仕上げた佳作でしたとさ。
よろしければどうぞ。

全然関係ありませんけれども、昨日、本屋さんで「蜘蛛女のキス」の原作本
を見つけて「即買」しました。
今読んでいる「秀吉の伽」を読了したら、次はこれだ!

12月1日(木) / あっという間の12月だね
まぁ、毎年のせりふですが、もう12月ですねぇ〜。
ほんと、なんにもしない内にまたまた年を越そうというね、まったく何して
いるんだか、我ながら。

「門松は冥土の旅の一里塚」なんて事を申しますが、私なんぞは相当
接近してきてますな。
なんでもリニア新幹線が名古屋まで開通するのが2027年だそうですね。
私はもし生きていれば、66歳か・・・・・・・・ホント!微妙だな〜(笑)
実際問題66歳で「俺、100%生きてるだろう」と断言できる人はそうそう
多くはないのではなかろうかと(笑)思います、はい。

生きていれば乗りたいと思いますし、生きていなけりゃぁ、諦めるしかない
ですよね。
でもなんですってね、リニア新幹線は随分とトンネルが多い路線なんだ
そうですね。
路線図見ても山ん中突っ切ってますもんねぇ〜
そうなると車窓の景色を見たい私にとってはあんまり意味がないな。

息子は関西の大学を志望していますので、来年からは一人暮らしです。
娘も来年、高校進学しますのでますます独居老人モードに近ずいている
訳ですね。
「グラントリノ」のクリント・イーストウッドみたいになれたらいいなぁ〜無理
だろうけどさ(笑)