【2006年10月】

10月30日(月)  パソコンブラッシュアップ
「ブラッシュアップ」などど、オジさんらしからぬ言葉を使ってしまいました(笑)

変更内容は以下の通りです。

1・キーボード買い替え

  コーヒーをこぼしたらコンピューターが立ち上がらなくなったので(笑)

2・マウス買い替え

  ボールの埋めこんである旧タイプのもので、内部のボールを掃除しても
  掃除しても、反応が遅くなり、スクロール時には使っている人の動きが
  どこぞの前衛舞踏家のようになるため(笑)

3・外付けハードディスク設置

  旧型のパソコンのため、ハードディスクが満タンに近くなったため。
  これでヘトヘト日記も、私が死ぬまで続けられます(笑)

さてHPの更新をする理由を自ら無くしてしまった(笑)
画像を大量保存できるんで、HPの更新もやらなくてはいけませんね(笑)

それじゃまた。

10月29日(日) / 朝から行きましょう!
昨日に続き、朝から下ネタまいりましょうか(笑)

私の下ネタとかけまして・・・・・子供が使う雑巾とときます・・・そのこころは・・・
搾ればドンドン出ます・・・・お粗末ですな(笑)

「ねぇ〜〜お母さん・・・」
「なに?」
「あたし・・・・相合傘書かれちゃったの・・・・」
「いいんじゃない」
「良くないのよぉ〜〜あたしの名前が書いてある反対側に松茸の絵が描いて
 あるんですものぉ〜」
「消せばいいいんじゃない?」
「お母さんっ!消したら今度はこの前より大きな松茸の相合傘描かれちゃった」
「また消しなさい」
「お母さんっ!!!また消したら今度は壁いっぱいくらいのお〜〜〜〜〜きな
 松茸の相合傘描かれちゃったのぉ〜〜〜」
「もういじるんじゃないよ!弄ればいじるほどおおきくなるんだから・・」 

書き終わって、妙な脱力感に襲われちゃった(笑)
朝から何書いてるんだか・・(笑)我ながら・・・・・・・・
さっ!心機一転っ!出来るかどうか????仕事します。

10月28日(土)  だめダメ駄目ぇ〜〜〜
タイトルからお分かりでしょう(笑)
全然だめだめでした。錦糸町でギブアップでした。膝の奴が痛み出しましてね。
歳には勝てないのかなぁ・・・・

帰宅後「寝ずの番」という映画をみました。
下ネタ満載の中々笑わせてくれる映画でしたけどね。
下ネタつながりで、今朝はこんな小噺はいかがでしょう。

夫婦で漁師をしている方が、ある日漁に出ます。
その日は潮目が悪いのか、日が良くないないのか、まったく魚がかかりません
天気はいいし、波もおだやかなんですがねぇ・・。

亭主のほうが・・「おい、こう暇じゃしょうがねぇ・・・・しねぇか?」
「何をいってんだよう、おまえさん。誰かが見てたらどうするんだい?」
「こんな海の真中じゃ、誰も見てねぇよ。な?しよう」
「ん〜〜〜しょうがないねぇ・・・」

なんてな事で、一戦始まりましてね(笑)船の周りだけ妙に波立ったりして(笑)
一戦終了後、「おい、拭くから紙くれ」「紙なんてないよ、船の中だもの・」
「しょうがねぇなぁ〜、そいじゃ海の水で洗って乾かすか」
なんてんで、ふたりで洗った後、丸出しで、船の上に大の字に寝転がります。

暫くしてカミさんの方が「おまえさん、もういいだろう、今日は仕舞いにして
帰ろうよ」
「おいおい、俺はまだだよ」
「まだなのかい?随分遅いねぇ・・」
「しょうがねぇじゃねぇか、お前は開きだが、俺は丸干しだ」

というね(笑)大変に教育上よろしくないお話でした(笑)
明日ももうひとつくらいご披露しましょうかね。

10月25日(水) / LSDチャレンジ
一転して良い天気ですね。

さてここのところ調子がいいんです。何の?って・・。
膝です。ヒ・ザ。
走る時の膝の具合がとってもよろしいんですね。
2時間半ほどゆっくり走っても、全く膝に痛みやつっぱり感が出ません。

そこで明後日の金曜日に走ります。なにがって?RUN TO 新宿です(笑)
何年越しの話なんでしょうね(笑)
とにかく、今なら走れる!・・・・かもしれません(笑)

表題のLSDは、やばいクスリでもなく、LUCY IN THE SKY WITH
DIAMONDでもなく、LONG SLOW DISTANCEの略です。
つまりはゆっくりとしたペースで、長距離を走るという意味なんですね。
朝4時半頃出発して、9時ごろまでに新宿中央公園に到着すればいいかな・・・
などど皮算用しておりますです、ハイ。

ハテサテ走れるかなぁ・・・・・走れないかなぁ・・・・・
とにかく、TBSラジオのお気に入り番組「ストリーム」の名物コーナー「コラムの
花道」を携帯ウォークマンにどっさりダウンロードして走ります。
これワンコーナーが15〜20分ほどあるんで、音楽を聴くよりめまぐるしく無く
ってGOODなんですよね。

ヤフー地図で詳細に調べましたら(ノギス使って・・・・・しかも仕事中に・・笑)
37.3kmあるんですね。
30kmまではいけます!確実に・・・(笑)その後の数キロがキツイだろうと
予想しております。
丁度靖国通りの坂道(靖国神社に至る前ですね)あたりが一番キツイのでは
ないかと・・・・・・そんな時は、ティナ ターナーのライブ音源で乗り切ります。
これがいいんだ(笑)元気でますです。

結果発表は土曜日に!!ご期待ください!えっ!?別に期待してないって?
あ〜〜そうですか・・・・いいですよいいですよ・・・・別にね・・・・
単なるMオジさんの密やかな楽しみなんすから・・(笑)

10月23日(月) / 更新は出来ませんが・・
ちょっとここのところ忙しく、中々HPの更新も出来ませんが、ご紹介したい
新製品が2点ほど入荷しましたのでお知らせします。

ひとつは、セイコーの展示会で発注しておいた、メカニカルウオッチ2本です。
ステンレスボディーで、皮付き、ホーローダイヤルのオートマデイト付きです。
黒バンドに黒文字盤、茶色バンドに白文字盤の2種類で、それぞれ210000
円です。

もうひとつは、ず〜〜〜っと発売が遅れていたノモスのオートマです。
こちらはデイト無しのスモールセコンドです。
ケースの厚みアップも最小限に留まっているように見えます。
こちらの定価は260400円です。

いずれも、入荷したてのホヤホヤ!!ですので、どうぞ見てやってください。

ご来店お待ちしてま〜〜〜す。



10月22日(日) / 海外出張
いつも修理をご依頼されるお客さまなんですけどね。
昨日もご来店いただき、修理をご依頼されたのですが、来月の21日の出来
上がりです、との旨をご説明しました。
そうすると、そのお客様が、ちょうどその頃は海外出張ですので、それ以降に
来ます、とおっしゃってました。

海外出張・・・・・・・・・・聞いてうらやましくてですね(笑)
ご当人は、気が重いんですとおしゃっていましたが、私から見ればとっても
羨ましい・・・(笑)
だって考えてもみてくださいな、朝7時過ぎから、夜7時過ぎまで、来る日も
来る日も、椅子に座って、背中を丸めて時計の修理をしているんですぜ・・(笑)
飛行機に乗って、海外に行くなんて・・・・・・なんという羨ましさ・・・(笑)

そこで!ご提案です!!!
海外に住んでいらっしゃる方で、修理を頼みたい!というお客様!
受けます!お受けしますよ!!
直接お伺いし、お直しします!!(笑)
飛行機は、ファーストなんて贅沢は申しません。ビジネスで十分です(笑)
修理、その後の調整までの滞在費、食費のご負担はお願いしますが(笑)
出張特別手当は御請求いたしません!(笑)

でもこれ・・本当に依頼が来たらどうしましょうか???(笑)
来る訳ないけどさっ。

10月18日(水)  小説風蕎麦屋探訪記その5
「私は、千利休じゃ。・・・なぜ私がこの場所にいるのかを説明申しあげる事か
ら始めるとしようかのぉ・・」

先程とは全く違った、たおやかな、そう・・・まるで春風に吹かれるような心持ち
の良さで利休は語り始めた。

「この店の梁に使われている木材は、実は私が京に建てた茶室のそれを使っ
ているんじゃ・・。
その梁と一緒に、私の魂魄も一緒にこの地に引っ越して来たという訳なんじゃ。
毎日、毎日、こうして店に漂っておるとなぁ、蕎麦と茶というものはよ〜〜く似て
いるもんじゃと思うようになったんじゃ。
蕎麦を打つ、茶を立てる、どちらも一瞬にして全てが決まる、まさに一期一会
じゃ。
そうして打った蕎麦を食するのに一番大切なものは・・・何じゃと思う?」

頭をブルブルと横に振る私に利休は続けた・・・。

「侘び寂びじゃよ。これなしに蕎麦道の本筋を見極める事は出来んのじゃて。
それを・・・おまえさんと来たら・・・・・なんとも情けない・・・・寂び寂びの心持で
食わんと・・・・こうじゃ!」

言うが早いか、利休はバットをヤンキーズの松井並にブルンブルンと振り回し
始めた。
了解の意を示すために激しく首を縦に振る私に、利休は素振りを止めてこう
言った

「食べるがよい・・・・・・食べなされ・・・・心も体も、全てを無にして食べるが
よい」

目が覚めるように私は、自らのせいろに向かい、心も体も無にして食した、蕎麦
つけだれ、わさび、ねぎ、大根おろし・・・・・すべてのものが正に過不足なく
完璧なハーモニーを醸し出してる・・・・。こ・・・これが侘び寂びなのか・・・・・
蕎麦湯を蕎麦猪口に注ぎ、飲み干した時、私の心の中はいままで経験した
事の無い清々しい「気」に満たされていた。

会計をすませ、連れと共に店の外へ出る。爽やかな風が体を吹き抜ける、緑の
中を歩く、青空が天空を覆う、体が清められてゆくのが体感できる・・。
不思議な感覚だ・・・・今まで感じた事の無い感覚だ・・・・

ふと、店を振り返ると、そこには両手でバットを持ち、その手を膝へ乗せ、
にこやかにお辞儀をする利休の姿が陽炎の向こう側にゆらいで見えた。

===== 完 ======


10月17日(火)  小説風蕎麦屋探訪記その4
「据え膳食わぬは男の恥」という諺は、現代においてはかなりリスキーであろう
少なくとも私はそう思う。

しかし今回だけは、私は自らの自制心を押さえる努力を瞬時に放棄した。
おずおずと更科に箸を伸ばす。
光り輝くような、まるでミロのビーナスの柔肌にも似た、純白に輝くその蕎麦肌
・・・・・

つけだれ無しに食してみる、香りはこれまた、少ない。少ないが、噛み締めて
いると、その奥から何とも言えない品の良さが染み出てくる。
腰の強さを主張する訳でもない、かといってのっぺりともしていない。
楚々とした品の良さだけが際立ってくる・・・・・・・・。
そう!これはまるで、ススキノのパブで相手をしてくれた、ロシアからの出稼ぎ
の女性のようだ・・・・・・。
ソビエト崩壊後、この女性はどのような人生、いやいや蕎麦生を送ったのであ
ろう・・・・。以前は相当な暮らしをしていたであろうに・・・・。
滲み出る涙をごまかす様に、わさびをたっぷり利かせた板わさに箸を伸ばす・・

吟醸酒で口中をすっきりとさせた後、再びせいろに箸をのばす。
食す、噛む、味わう、飲みこむ・・・・・食す、噛む、味わう、飲みこむ・・・・・・
余韻を楽しむ・・・・・・・・・。
無神論者である私は、死語の世界、ましてや極楽などどいうものはハナから
信じてはいないが、イメージとしての極楽を連想するとすれば、今がその時で
あろう。

鰹節のたっぷりと効いた、極上のつけだれ、そのつけだれを腰巻のように身に
つけ、私の口の中へ入ってくる純情な道産子娘・・・・・ウヒウヒ・・クッ〜〜!!
身悶える私の後頭部に、突然すさまじい衝撃が襲った。
まるで、後頭部を硬い棒のような物で殴られたような衝撃・・・・・
頭を押さえながら後ろを振りかえると、な、なんとそこには宗匠頭巾をかぶり
バットを構える、千利休が中空に漂っていたのだ。

????痛みと、驚きで思考をまとめられない私に向かって利休は一言、
おごそかに、しかし同時に毅然として言い放ったのであった。
「蕎麦は一期一会!淫らな妄想を持って、蕎麦を食す事無かれっ!」

何故利休がここに?・・・何故利休が蕎麦を語るのか?・・・・・
全く思考回路の混線を修復できずに、ただただ唖然とする私がそこにいた・・・・

====次回!ついにお馬鹿小説完結!!====

10月16日(月)  小説風蕎麦屋探訪記その3
常日頃思うところであるが、全ての事象を「女性」に例える事は、あながち的外
れな事ではなかろうと思っている。
特に蕎麦というやつにはその傾向が顕著である。

腰の強い蕎麦、女性で言えば身持ちの硬い、攻むるに難い対象と言えるであ
ろう。
しかし、そいつをワシワシ!と噛み砕く時、密やかな征服感がじわじわと私の
心を満たしてくれる。

いっぽう薫り高い蕎麦、特に私の贔屓にしている蕎麦屋などはそうである。
長野県、戸隠産の蕎麦粉を使っているが、その芳醇な香りは、女性で言えば
自らの芳醇な色気を隠そうともしない、そう・・・・クックックッ・・・・・色っぽい
人妻のそれにも似たものがあるのだ。

今回は北海道。初体験である。
女性も、蕎麦も、北海道のそれは・・・クックックッ・・・食した事が無い・・・ヌハハ
いつもの様に、蕎麦ダレをつけずに蕎麦を口に運ぶ。
思いの他、香りは少ない、中学生か高校生あたりだろうか・・・・ウヒヒ・・・・

!!!しかし!この腰の強さはどうだ!?
まるで、北の大地にしっかりと根をはったポプラの大樹のように、力強く、そして
広い・・・・・・・
さすがに北海道は、デッカイドウだ!などどいう3流の駄洒落が口をつきそうに
なるのを押さえ込む様に2口目をすする。

「純っ!純っ!純でないかい?なんだぁ〜〜帰ってたんかい。げ・・元気だった
かい?・・・・・・・・・・・・・・・・中畑のおじさんも・・・・・・心配してたんだぁ・・・」
い・・・・・いかん!五郎さんが頭の中に出てきた。
北海道産蕎麦粉から「北の国から」を連想するとは、我ながらなんと陳腐な
連想力であろう。
しかし、思い出しちゃったものはしょうがない。

3口目は、蕎麦のほんの少しの部分をタレに付けて食す。
次の瞬間!口中に溢れるだしの強烈な主張!あやうく声を漏らしそうになった
蕎麦を食いながら、ヒゲを生やした中年親父が「あうっ!」とか声を出したら、
相当、いやいや相当などというレベルではなく非常識な位キモチワルイ。

しかし、これほどのつけダレは今だかって経験した事はない。このたれを味わ
うと「藪」のそれは、単なる醤油汁だ・・・・・恐るべし!である。

「Why don’t you eat me?」・・・突然聞こえてきた英語の声・・・・・
「私を食べてみな〜〜〜い?」・・・ぬぬぬ?・・・・・声を主を確かめると、な、な
んとそれは、連れの注文した3色せいろの真中にいた「更科」から発せられた
声である事を、遠ざかる意識の中で認識せざるを得ない私がいた・・・・・。

=====悪ノリでもうちょい続く====

10月15日(日)  小説風蕎麦屋探訪記その2
気が付くと、連れの前には「3色せいろ」がすでに運ばれていた。

せいろ、更科、田舎風、3色の蕎麦が、ほどのよい量で盛られている。
女性に例えるならば、アジア系、白人、黒人系かな・・・・クックックッ・・
などど、私の理性を絡め取り始めた吟醸酒の酔いが、普段の私を過去のものに
しようとしている。
「?」・・・怪訝そうな顔をした連れに、「どうぞお先に・・・・」と声を掛ける。

板わさと、吟醸酒のダブルパンチで早くも腰砕けになりつつある私であったが、
肝心の蕎麦を味わう事なしにヘロへロになるわけにはいかない。
「蕎麦を・・・・お願いします・・」奥へ声をかける。
「は〜〜い」鈴を転がすような声が返ってくる。
実際に鈴を転がした声であれば、意思の疎通は難しかろう・・・などどこれまた
も・・もう・・・・妄想が私を襲う・・・・・。

チリ〜〜ン、チリンチリン・・・・・・チリ〜〜ンリン?
チリン、チンチン!チリチリ〜〜〜ン!!
チ・・・・・リ〜〜ン・・・・・・・・・

クックックッ・・・・・・・含み笑いをする私を、不思議そうにみる連れの視線を
微妙に外しながら、なお吟醸酒をお猪口に注ぐのであった。

「お待ちどうさま」の声に我に返ると、目の前にせいろが鎮座していた。
チり〜〜ン、チン、チン、鎮座・・・クックックッ・・・・やっぱり鈴だ。
加齢による飲酒脳細胞破壊攻撃になす術の無い私は、この吟醸酒1合で
32万3千個あまりの脳細胞を失う事になるだろう事は容易に想像できた。

しかし、あまりに平和な、しかも至福の昼下がりの一時を、いかなる結末が私を
待とうとも、避けて通る事は出来まい。
ましてや私は自慢ではないが、人一倍誘惑には弱いのである。
女性の誘惑が一切ないのが残念であるが・・・・・

破壊される直前の、32万3千264個目の脳細胞が、女将の、蕎麦粉が北海道
産のものである説明をしてくれた事実を私に伝えたのち、静かに息を引き取
った。

====もうちょっと続く=====

10月14日(土)  小説風蕎麦屋探訪記その1
特にこれといってやる事の無い休日の昼下がり。
私は、とある住宅地の中に、ひっそりと息をひそめる様に建つ、とある蕎麦屋
の前にいた。
京都の茶室を思わせる木造の作り、まわりには木が数本植えてある。
緑の葉は、季節はずれの暖かさに映える様に輝いていた。
私は花崗岩の石畳を踏みしめ、素朴な色合いの布地に筆書きされた店の
名前を確認しながら、ゆっくりと明るい色合いの木の引き戸に手をかけた。

女将らしき女性の案内で、大きなテーブルに腰を下ろす。
蕎麦茶をすすりながらお品書きに目を通した。
注文する物はいつも決まっている。蕎麦の前に「板わさ」か「卵焼き」を肴に
一杯飲る、その後「せいろ」をきっちり1枚、これが私のいつもの寸法なのだ。
連れは、3色せいろに、食後に「蕎麦抹茶付きのあんみつ」を注文していた。

暫くすると、女将のお薦めの吟醸酒といっしょに「板わさ」が運ばれてくる。
吟醸酒はちょっと変わった瀬戸焼に入っている。薄青い陶器の生地に吟醸酒
は注がれてていると、陶器の青が一層引き立つような軽いめまいを憶えた。
「板わさ」のほうは渋い茶色のお皿に載せてある。添えられた大葉との色の
相性が何とも言えずによい塩梅である。
微かに黄色みがかった板わさに期待が膨らむ。

品の良い「素焼き」のお猪口に吟醸酒を注ぎ、匂い立つ香りを楽しみながら
口に含んでみる・・・・・・・さらさらとした飲み味。どこにもぶつからず、抵抗感
無しに、しかし芳醇さを存分に振り撒きつつ喉を滑り落ちていく。

「板わさ」に、ねっとりとした鮮やかな緑のわさびをつけ、わさびに醤油がつか
ないように注意しながら口へ放り込む。
しっかりとした噛み応え、魚の味が良くわかる素晴らしい板わさである。
たいした間を置かずにわさびが鼻腔を刺激してくる。
鼻から刺激を抜きながら、吟醸酒を口に運ぶ・・・・・・ふと目の前に広がる
窓越しの緑・・・・・・
店を通りぬける微かな風、小さなボリュームで流れるジャズ。
この瞬間、すべての視覚的要素、味覚的要素、聴覚的な要素が渾然一体と
なって私を包み込んだのだった。

「うむむむ・・・・・」言葉にならない言葉をうめきつつ、私はさらに箸を伸ばした
のであった・・・・・。

====続く=====



10月12日(木) / 思秋期?
いやはやなんとも季節外れの暑さです。

さて、昨日は午後から子供の学校の授業参観へ出かけました。
5時間目、科目は「保健」でした。思春期の男女の体の成長についての授業
ですね。
もう、そりゃ教室中大騒ぎな訳で(笑)
やれ大人になると、おまたに毛が生えてくるだの、脇に毛が生えるだの、
乳房が大きくなってくるだの、という話題ですからね(笑)
男子も、女子もキャーキャー言ってましたがね(笑)とても微笑ましく参観させて
もらいました。

先生の質問に対して、ちょっとトンチンカンな答えもあったりしましてね。
「大人になると、体の何がかわるんだろ?わかる人っ!」
ハイハイ!!
「○×君」
「背が大きくなります」
「背が伸びるのは生まれた時から大きくなるからちょっと違うね。ほかには?」
ハイハイ!
「白髪が生える」
「それは歳をとるって事だね。他には?」
ハイハイ
「ヒゲが生えてきます!」
「そ〜〜だね。それはいい答えだね」
私、心の中で・・「私の場合、白髪のヒゲが生えてきますけど・・・」

「いいかなぁ〜〜みんな、こういう変化を思春期と言います。憶えてください」
ハ〜〜〜〜〜イ!!!

私、心の中で・・・「私の場合、思春期ならぬ、思秋期かいな?」なんてね(笑)
思ってしまいました。

さて、明日はまた休みです。市川へちょいと蕎麦を食べに行きます。
「お初」の店なんで、ちょっと楽しみですぞよ。それとついにサーブ!!!直り
ましたんで、明日取りに行って来ます。大丈夫かいな???(笑)

10月9日(月)  長年の疑問氷解す
先日お話した「美の巨人たち」のお話です。

今週のそれは、丁度今朝観たのですがね、今回はパリが舞台です(このコー
ナーににつかわしくないな・・・・笑)
印象派と、サロン派のぶつかり合いから、印象派が認知され、サロン派に代表
される「新古典派」が衰退していく時代が舞台でした。
1860年から1880年にかけてですね。日本じゃ丁度明治維新のころですわな

長年の疑問ってのはですね、中学生の頃、親に言われて御徒町(時計の部品
屋さんが多いところです、当時はシチズンやセイコーの部品センターもありまし
たっけ)に出かけた時のお話で。
五十君商店さんで一仕事したのちに、確か昭和通りに面していたシチズンの
部品センターに行こうとしてたと思います。
さる銀行のウインドーに一枚のポスターが貼ってあったんですね。
一人の女性が、バーのカウンターのようなところに立って、こちらを見ている
という絵でした。
中学生の私は、その女性のなんともいえない「目」の表情に見入られてしまい
ました。
ちょっとアンニュイな、あるいは怠惰な、ちょこっとだけエロティックな、なんとも
言えないその「目線」に、丸坊主の中坊は赤面で顔を赤くした訳です(笑)

その絵を書いた画家の名前も、絵のタイトルもすっかり忘れてしまっても、その
絵の構図、モデルの女性の「目」はいつまでも記憶のひだに残っていたんです
ね。
ところがっ!今朝見た「美の巨人たち」でそれが氷解しました。あ〜〜〜すっき
りしたぁ〜〜!!
描いたのは、印象派の巨人「マネ」でした。
絵のタイトルは・・・・・・・・・・・忘れちゃった・・(笑)ちょっとネットで調べますの
で、しばしお待ち下さい・・・・・・・・・・・

解った、分かった!!フォリー=ベルジェール劇場のバーという作品でした。
これ、これ!
よく見りゃ、パソコンの壁紙に設定できる画像を探せたようです(笑)
これで、今日から私の机はオルセー美術館?(笑)
ま、オルセーにこの絵があるかどうか知りゃあしませんが(笑)

アカデミックに今朝はここまで!オールボワール!!

10月5日(木)  パンの味と水の味
さてと、昨日の続きです。

伊丹十三さんが、ヨーロッパを旅している時に、現地の友人と食事中にパンの
話題になったそうです。
「日本のパンってどんなパンなんだい?」
「そうねぇ・・・・白くて、四角いパンだね」
「なんだぁ、アメリカのマズいパンと同じかぁ」
「そうなんだよ」      と言いながら内心忸怩たる思いはしたそうです。
しかし、ヨーロッパのパンの旨さには反論も出来ない訳で・・・・・

その後、この友達とスイスへ旅行する機会があったそうです。
その地で、涌き水を飲んだ伊丹さんが「なんて甘くて美味しい水なんだろう・・」
と水を飲んだ時に思わずもらしたそうなんですね。
その時に、かの友人が驚いて
「おいっ!水が甘いって!?水には味なんか無いんじゃないのかい?」
と驚いて聞いてきたそうです。
そこで伊丹さん、パンの仇を討つのは今だ!とばかりに語ったそうです(笑)

「何を言ってるんだ?水には味があるのは当たり前じゃないか。日本人なら
誰でも知っているぜ。  甘い水、硬い水、柔らかい水、いろんな水の味を
日本人なら解るんだ!」
「おぉ〜〜〜〜!!日本人ってすごいな!」
などという顛末があったそうです。

ちょっとしたコネタでした。明日はお休みさせていただきます。


10月4日(水)  手作りパン
日曜日に娘の運動会がありまして、当然翌日は学校がお休みな訳です。
日曜日の夜に、「明日は休みなんだから、クッキーでも作ってよ」ってお願いを
娘にした訳です。
「えぇ〜〜〜!!!作ったことないよ!」
「お母さんと一緒に作れば?出来たクッキーでウィスキーでも飲みたいな・・」
ちなみに、私、甘いものを肴にウィスキー飲んでます(笑)毎晩(笑)

月曜日に帰宅しますと、リクエスト通りに出来てました(笑)クッキーが、甘さ
控えめで結構いけました。
ところが、それと別に、台所に見慣れぬ機械が置いてあるのが目に入りました
それは、結構な数のお宅の押し入れでホコリをかぶっているだろう機械・・・・
ホームベーカリー(家庭用パン製造機)でした。
クッキーの横には、市販のものとは明らかに大きさの規格の違うパンが・・・・

私に内緒で、カミさん、買っておいたらしいんですよ、その機械。
そんな事は別にいいんですがね。

んで、そのパンを食べてみた訳です。これが、意外に旨いんですよ。
市販のパンに比べますと、なんか重い?身がつまっている感じがしました。
普通の白パンと、胚芽パンの2種類が出来ていました。

今日も実は、昨晩のうちに仕込まれた出来立てのパンを食べてきたのですが
「パン食」って、中途半端な時間におなかが空いてきませんか?普通・・。
ところが、この手作りパンは、不思議なほどに腹持ちがいいんです。
って事はですよ、市販のパンがいかに原材料を減らして、不自然に膨らまして
いるかって事だと思いませんか?

前々から映画なんか見てますと、ヨーロッパの人達って、パンをちぎって小さく
して口に運んでますよね?あんな量でおなか大丈夫?なんて考えていたので
すが、本来のパンは腹持ちの良い、エネルギーになる食物だったんでしょうね

手作りパン、しばらく続きそうです。おっ!そういえば伊丹十三さんとパンの
お話もあるのですが、こいつは明日にでも・・・・。